簡単に作る階段DIY。足場の単管パイプで【画像40枚】

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さてさて、沖縄に戻って一発目の仕事は階段作りでした。

これは親族からの依頼で、5〜6メートルの高低差を階段で結ぶというものでした。
どうやら業者さんに頼むと色んな階段の掛け方があれど、どこも見積もりは60万を下らないという話でして。
それを前にした当人たちは高すぎるという理由で発注を躊躇し、当分は見送りという判断をしていたところです。

 

しかし話によれば別に安全に上り下り出来れば最低限の造りでいいとの事。

 

それを聞いて当時無職の私はどうにか素人でもこしらえることが出来るのでは、と思い、素人DIY価格として「半額で引き受ける」と持ちかけました。
すると「喜んで」との回答を頂いたので工事を引き受けました。

 

素人の私は30万のうち6、7万で材料を押さえれば20万以上丸儲けだと安易な皮算用を打ち立てながら鼻歌ルンルンで材料調達に取りかかりました。

当初は溶接を考えていたのですが、よくよく考えれば単管パイプで組み上げるのが一番手っ取り早いと思い、材料屋さんを色々見て回り、最善の材料、金額、工法を調べました。

 

 

そして、はい、当初の皮算用は吹き飛びました。そんな甘くないです。
材料費は単管6mを11本使って、その他もろもろで合計10万ちょいでした。

溶接と違って色んなパーツで強度を出す単管パイプ式は思いのほか材料が要ります。細かい接続パーツが多いので、あれよあれよと材料費が膨らみます。
後から後から追加で色々買うものが出てくるのです。

そもそも綿密な段取りナシの行き当たりばったり工法なので当然と言えば当然です。

 

しかし素人ですのでそのようにしか組めないのです。

当然、大方の絵は頭に描いてからスタートするのですが、いかに材料を無駄にせず、例えば単管パイプをいかに使い切るかや接続パーツの数、砂やセメントの量など、そしてあり合わせの工具と工法でいかに強度と安全性を確保するか。(なぜそんなにケチって切り詰めるのかと言えば、本業じゃないので材料が余っても次に回せない為です。)
などなど、そして当然進捗にあわせて不具合やトラブル、小さな計算ミスが出てくるわけです。

 

ですので必然的に素人DIYというのは完成図はあってないようなもので、現場に合わせて想像しながら組み上げる事になりますよね。
(万人がそうではないと思いますが私にとって「自作」というのは基本的にそういう性格を持っているものだと考えています)

 

という事で前振りが長くなりましたが使う材料と道具を紹介致します。

階段というものは当然場所に合わせて存在するので多種多様な形をしているかと思いますが、

今回私が階段をこしらえた現場は高いコンクリート塀、足下は土という場所です。
そのコンクリート塀の上から下の土場に下りる階段を壁に添って掛けるというものです。
ですので、壁側にはアンカーで固定し、そしてそれぞれの縦軸パイプの足元は掘り下げセメントを流して固め、それらを基礎として全体を組み上げていきました。

 

【材料】
組み上げ基本材料:単管パイプ(48.6φ)、自在クランプ、必要に応じて直行クランプ、自在ステップ、必要に応じてパイプジョイント(T字継ぎ)

アンカー材料:単クランプ、12mm全ネジ、12mmナット、12mmアンカー
(単クランプにはアンカー用の穴があり、穴の径が12mmのはずです。要確認)

基礎用材料:普通セメント、砂、バラス

【道具】
ラチェット17mm一般的な足場用だと17-21シノ付き:クランプの締付けに使います。
サンダー:パイプのカットとアンカー用ボルトのカットに使います。
ハンマードリル:アンカーの下穴開けに使います。
セットハンマー(玄翁):アンカーの打ち込みに使います。
モンキーレンチ或はスパナ:アンカーのナット締付け及び足場ステップの締付けに使います。
◉T字継ぎジョイントを使う場合も必要に応じて締付け工具(スパナ、レンチ、モンキー等)
マグネット付き水平器:組み上げ時に重宝します。
スケール差し金鉛筆マジック
剣スコップバール等:掘り下げる場合に。
角スコップ:セメント撹拌用
セメントを混ぜる舟
セメントを混ぜる水

*天板に木材を使用する場合はそれに伴う材料と道具(丸鋸、インパクトドライバー、ビス、木用ドリル、番線、等)

 

まずは施工前

 

 

家主による簡易の溶接階段と脚立が掛かっています。



 

今回はこの家主施工のポンコツ階段を撤去せず上から被せるように施工しますので少し画像が分かりにくいかもしれません。

 

施工開始。
まずは壁側の縦軸パイプを決めます。
この交差しているパイプは仮固定用です。

 

決めたら足下を掘り下げます。

そして同時に、壁側のアンカーを打つ場所に墨を出しておきます。

決まったらアンカーで止めて、足下にセメントを流すわけですが、施工順序に注意しましょう。先にセメントを流してしまったらどうにもなりませんので必ずアンカーが先です。

 


 

さて、同じ要領で壁側に2カ所、縦引きを据えました。

次は斜め引きパイプも同様に壁側にアンカーします。

 

 

さてここまできたら、次は反対側です。

こちら側は少し難しくなります。
なぜなら自在ステップの幅で決める必要があるからです。

ですのでこれを決めるときは自在ステップをはめた状態で決めるのが好ましいかと思います。
私はスケールで計って墨をとったため、若干ズレてしまいました。
そのズレ修正については後に触れます。

 

仮固定、位置決め用に斜め引きと横引きのパイプを引っぱります。

 

穴を掘り下げ、水平が取れたら同じ要領でセメントで固定します。

尚、こちら側の縦引き施工はセメントが固まるまで仮固定(横、斜め)パイプを外してはいけません。

もう一方(上の方)も同じように決めます。

これで4本の足が立ちました。

 

そしたら踊り場部分を作っていきます。

ゴチャゴチャと分かりづらくて恐縮ですが、丸パイプを頼りに辿って下さい。

 

壁側に横引きパイプをアンカーしています。

 

 

 

そして最初の4本の縦引き基礎パイプに加えて5本目の縦引き基礎パイプを据えます。

セメント流し込みの縦引き基礎はこの5本のみとなります。

つまりこの5本プラス壁アンカーによって全体を支える事になるわけです。
(下画像の一番右のパイプが5本目)

 

 

さて、前述したステップ用の斜めパイプ2本についてです。

 

見事、失敗致しまして、
2本の幅が自在ステップの幅よりも大きくなってしまったのです。

ですのでステップの構成パーツにナットを加えて調整しました。
(下画像の真ん中のナット)
それに伴いボルトも少し長いものにしました。

 

余計な手間と材料費です。

段取りミスるとこうなります。

 

 

なんとかかんとか、形になってきました。

ステップがクリアできれば手すりを据えてあげます。

 

踊り場も出来てきました。

なんせ材料も工法も現場合わせなので説明が難しいです。

画像にて参考にして頂ければと思います。

 

現場にまとまった数とサイズの木材が転がっていたので、材料の節約がてら踊り場天板は木材を使用しました。

 

手すりの固定にはパイプジョイント(T字継ぎ)を使っています。

クランプでは出来ないスマートな接続が可能となります。
場所によっては都合がいいです。

 

一般的にはこういう場合木材に穴を開けてワイヤーで固定するの定石ですが、けっこう手間なので、私は天木材の裏側に横滑り防止の角材を垂直方向に走らせて固定しました。(スノコ状)

材木に重さが十分あればこれでいいのです。

下画像見えづらいかもしれませんが単管パイプにピタッと添うように1本走っているのが見えるかと思います。

強度を出す為に天面にも同じようにスノコ状に角材を止めてあります。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

さて、もうひとつの計算ミス。
ステップの数が足りず、ステップ同士をギリギリまで広げても足りません。
ので、一番上の段は同じく木材を使いました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

踊り場、階段エントリー部分。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

そして一番下。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

土との接点です。
この現場では地が悪かったのでわざわざこんな事をしていますが、普通あまりないレアなケースだと思います。
横引きの単管パイプが微かに見えるかと思いますが、この下にコンクリートブロックやコンクリートガラなどを仕込んで下地を作っておきます。
丁度いい位置に整地して、固めます。沈下対策です。
そしてそこにパイプを乗せて、両側のパイプと固定しているわけです。

 

そしてこれまた転がっていた丸太を並べて着地面を作りました。(乗せてあるだけ)

ここでも下地次第(柔い場合)では事前に沈下対策をしておきます。

そして周辺の(粗を取っておいた)土とセメントを空練り(水なし)したものを並べた丸太にまぶして踏み固めます。隙間もしっかり突っつき固めます。
この際、丸太と丸太の間にはズレないよう何か咬ませておきます。

このやり方、どこで習ったのか覚えていませんが、昔どこかでこのような施工を行った記憶があります。細かい事は全く覚えていませんが、多分どこかの業種の何かの施工法です。

 

 

さーーて!

完成です。

最後に手足や頭が当たりそうな箇所のクランプに保護カバーを付けてあげます。
パイプエンドも必要に応じて保護カバーを付けましょう。

 

 

高所での回転工具の使用、転落、頭上、足下、くれぐれも怪我にはお気を付け下さい。
私、何度かヒヤッとしたり、痛い思いをしたりしました。

 

何かありましたらお気軽にコメントへどうぞ。

それでは、ご安全に。

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