【親子で嗜むいい絵本】ぼくと せかいの どこかの なにか

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「子どもに、世界とのつながりを想像させてくれる絵本」と帯に打ってあります。

まさにその通りです。

 

「ぼくと せかいの どこかの なにか」

この絵本を見つけたのは図書館で一人絵本を読みあさっていたときです。
これはいい絵本だ!と思いタイトルをメモして後日インターネットで購入しようと思いました。
しかしWebで探してみたところなんと売り切れなのか販売中止状態だったのか、しばらく購入できなかったのを覚えています。
その時に知ったのがですが、この作品は「be絵本大賞」という委員会の第二回大賞に選ばれていたみたいですね。

しかししかし、今回改めてまたbe絵本大賞のサイトを見てみるとなんと、

今回の大賞受賞作は、応募規定違反が判明いたしましたので、選考対象外となりました。
なお同じ著者による優秀賞受賞作について、著者は受賞を辞退されました。

とありました。

確かにあったはずの大賞作品の紹介がありません。

しかしそれから優秀賞のページを見てみるとなぜかこの「ぼくとせかいのどこかのなにか」がノミネートされています。

規約違反の大賞と同じ作品が優秀賞にノミネートされている?意味不明です。
委員会の手違いなのでしょうか。

良い作品ですので不可解な点があると少し残念です。
やはりどんなにいい作品でも透明性や信頼性がしっかり感じられる扱いを受けたほうが読み手としては安心して読めます。最終的に判断して選び出すのはいつでも私たち自身ですけどね。

 

さてさて、調べたせいで何だか奥歯に詰まった感じは否めませんが、作品は作品。

この絵本自体はとてもいい絵本です。

 

 


2010年6月に初版が出ていますね。

作者はむとうだいじろう

画像はbe絵本大賞より。

東京出身の方で理工科大学を卒業後に精神科病院で勤務。そこで作業療法の道具として絵を用いていたようです。その後、福祉系の学校に在籍している時に本作を制作したようですね。

ですのでもともと絵本作家だったのではなく、本作が処女作にして絵本大賞を受賞されたという事です。

 

この作品の描いているもの、それは「自分と世界は繋がっていて互いにすべてが影響し合っている」という壮大なスケールをもった世界観です。

ストーリーは「ぼく」が起こす行動に応じる現象が次元を飛び越えてあちこちで起きるといったものです。
絵もとても愉快で色使いも美しいです。

自分の起こす行動が全てに影響しているという意識。
上手く描いていると思います。

世界観のスケールが大きければ大きいほど視野も広がるのは言うまでもありません。
地球の裏側や月の裏側と瞬時に繋がれるか。
子供の頃からスケール感を養っておくのはとても大切だと思います。
心の広い人間に不可欠な要素ですからね。

 

もしも「教養」や「教育」の目的が「健康な人間」「健全な社会」を目指していて、それが絵本にも当てはまるとすれば、こういった世界とのつながり感じる感覚は欠く事のできない根本的な要素になります。

生きて行く上で不可欠な感覚。もともと私たちは代々伝わる教えの中にそれらをしっかり学び取っていたと思います。しかしこのご時世、人間の英知や原始的な真理、感覚を伝えるのに親の経験だけでは物足りないのかもしれません。そこに絵本のもつ大きな役割を感じるのです。

 

「ぼくと せかいの どこかの なにか」
大人向け★★★★
子供向け★★★★★

 

きっと大人が読んでも学ぶ事がありますよ。

それでは良い日々を

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