ペッパー君イオン出現から考える「ロボット共生の風景」

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先日、帰宅のため宮崎空港に降り立ち、連れに迎えにきてもらい、その足で宮崎イオンモールに向かいました。
イオンに入っているカルディにはよくコーヒーを飲みに買いに行きます。
コーヒー以外にも色々あるので帰りはいつも大きな荷物になってしまします。

今回は珍しくwilkinsonのビンを返却するだけとの事で待たずにすみました。

 

それからイオンモールを無印良品に向かって歩いていくと、なんとテレビでよく見るロボット「ペッパー君」がいるじゃあありませんか。しかも三体も。

 

 

ペッパー君2

 

平日の夕方だからか人がまばらなイオンモールに円を描いて外向きに配置された3体のペッパー君たち、暇そうにしていました。

そんなペッパー君を初めて見た私たちも暫しペッパー君と戯れました。
よくできたものだなと、掴んだり押したり隅々まで触ってその質感を体験しました。
ペッパー君は胸についたパネルでの操作と、音声操作によって「コントロール」します。
コンピューターの知能的にはまだ「家電」を感じさせますが、見た目の近未来感はとてもSF的で、イオンモールという超平凡な空間にとても不思議な違和感を感じたものです。

 

この「ペッパー君の大衆化」はいわゆる「未来の始まり」を人々に強く印象づける体験になるでしょう。今までのCPUやプログラムやロボットももちろん進歩の連続でしたがやはり絵に描いたような「未来」がはっきりと現れたのは象徴的ですよね。

 

 


さてさて未来だ未来だと面白く感じる反面、予言者たちはそのいわゆる「未来」で暮らす大衆に関してはあまり良いストーリーを残していないような気がします。

進歩と破滅を繰り返して文明を辛うじて繋いでいる私たちはバランスを崩したままにして進歩をし続けている社会です。

開発や進歩が悪いんじゃない、私たちの倫理感に不安が残るということです。

 

 

ペッパー君はしっかりと利用者の顔を認識します。あなたが右に行こうと左に行こうとあなたの接客中であるペッパー君は首を回してあなたを追いかけ続けます。
つまりあなたにアクセスし続けるという事です。
私はしばらく追いかけられているうちに不気味に感じてきました。

この時代、既にパソコンやスマートフォンやその他の電子機器が私たちにアクセスし、狭義の個人情報や行動パターンはサービス提供者にフィードバックされてきました。が、もしもこれからロボット共生社会が進んでいくと今まで以上に、それこそ我々の内蔵情報から思考形態までもが世界中にリンクしてしまうのではないか。

 

単なる妄想ですがそんな妄想からペッパー君を眺めたなら「公衆面前白昼堂々周辺環境の情報を選択的に、或は非選択的に収集を行う」ヒューマンモニタリングポストが町中に登場する世の中に不気味さを感じてしまうのです。
果たしてそれが私たち自身を御するのに適しているのか、または手に負えるものなのか。

私たちの倫理観の話です。

あくまでも妄想です。

 

ペッパー君3

 

ペッパー君に限らずデバイスは日々増々積極的に私たちにアクセスし、そのビックデータを肥やす事により有能なAIを構築しては増々私たちに添ったサービスを提供してきます。そしてそれは私たちの能動的なアクセスをさらに促していきます。

コンピューター、インターネット、IOT、ビックデータ、AI、と名前を変えながら進歩発展してきましたが、この「ペッパー君の社会融合」は今までの「電話の延長」や「テレビの延長」ではない、「新しい存在」が実像を伴って市民生活に現れた感じがします。
「人間と独立型ロボットの大衆的に融合した風景」は後から振り返ると歴史的な瞬間となるのでは、と妄想しながらイオンを歩いていたわけです。

 

 

 

そんな集約的な人間の世話役が私たちの生活を管理するようになれば人間はある意味機械に飼育されているようなものですよね。
自分たちを上手に飼育する為のシステム構築に全霊をそそぐ私たちを他の動物たちは不思議な目で眺める事でしょう。

かくいう私も最近初めてみたスターウォーズに出てくるR2D2が最高にかわいくて欲しい!と思ったばかりですが。

 

 

自動運転も運用が始まりましたね。モノはどんどん自動的に動き出し、私たちの存在感は増々薄れていきます。
薄れた存在感に伴い存在意義も薄くなっていけば私たちは何を根拠に存在していこう。

 

それともなんだ、やはり仮想現実に生きる世界を移す時が来ているのか。
「仮想空間で快楽のみを根拠に生きる」人間が快楽の動物だとすればそれも整合する。

まんざら冗談でもなくなってきそうだ。

 

それを「快」とするか。「不快」とするか。

 

それでは良い日々を

 

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