【親子で嗜むいい絵本】光の旅 かげの旅

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原作タイトルは「ROUND TRIP」

本作はアンジュール同様に私を絵本の世界に誘い込んだ一冊です。

 

一言で言えば「巧い」です。

本の裏表紙には「しかけ絵本」とあります。
「しかけ絵本」と聞くと立体的な構造物が浮かび上がる飛び出す絵本のようなもの、或は「はらぺこあおむし」のような穴空き絵本のような物理的な仕掛けを連想しますが、画法のみで視覚的なトリックをこしらえた作品もしかけ絵本と分類するようですね。

かと言え、この絵本は視覚的な錯覚を誘うわけでもない。

逆に目を凝らして錯覚を楽しもうとすると本作の良さは薄れてしまうかもしれません。
なぜなら本作は同じ絵をひっくり返して逆からも読めるというトリックなので、じっくり細かいところを見ていくと多少の無理を見つけてしまうからです。
物語のスピード感に合わせてサラサラと読み進めるように読むといいでしょう。

 

 


作者はアメリカの作家Ann Jonasアン・ジョナス

光の旅 かげの旅1

絵本の中に作者紹介がなかったのでwikipediaより

1932年アメリカ、ニューヨーク生まれ
2013年ニューヨークにて永眠

彼女は元々グラフィックデザインの道の方のようですね。
本作品は彼女の2作目で初作1982年の翌年’83年に描かれたものでALA合衆国図書協会とニューヨークタイムズより評価を受けています。

amazonでざっと彼女の作品を眺めてみると多様な作風が伺えます。
逆さまにする絵本が他にもあり、その他にも視覚的な面白さを備えた作品が多いですね。
恐らく彼女は子供目線、そして多様な視点から作品を構想し、画法にこだわらない様々なしかけ的技法を用いて「子供の栄養」を表現していたのではないでしょうか。

コンセプト絵本作家またはしかけ絵本作家

そんな印象です。

 

この作品は特に注目、評価されヒットした彼女の代表作といえるでしょう。

 

「光の旅 かげの旅」
大人向け★★★★★
子供向け★★★★★

 

そこまで奥行きのある物語ではありませんが、巧妙なストーリー構成とデザイン構成で見事にまとめあげられた本作を読み終え表紙に帰ってきた頃にはおもわずその巧さに頷いている事でしょう。

 

それでは良い物語を

 

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