「ツワブキの花はいいニオイ」
日南市に移住してきてから、何となく耳にしていました。
ツワブキとはフキに似た格好の植物で、利用法も似ています。
フキが春先に花(ふきのとう)を咲かせるのに対し、ツワブキはの秋10月から11月頃に花をつけます。
私たちの敷地内や近所、至る所でこのツワブキを見かけるのですが、そこら中に生えているので植栽だか自生だか見分けがつきません。
もともとこの土地によく生えていたのか、ここ宮崎県日南市の「市花」にもなっています。
地元の住民達は食用としての役目を終えたこの時期にはツワブキの花を収穫して楽しみます。
「花がいい香りなので家に飾っている」と言っていたのは昨日畑で会ったおばさんで、ウチの2つ隣りの畑なのですがその一角にはびっしりとツワブキが植えられています。
そして今朝、遂に花を嗅いでやろうと思い我がの敷地に生えているツワブキの花にようやくこの鼻を向けました。
この花
いい匂いです。
本当に。
そりゃみんながいい匂いだって言って摘んでるんだからいい匂いに決まってる、と思ってましたが、
その匂いの特徴にビックリなんです。
まるでココナッツなんです。
私は花の匂いはたまに嗅いで楽しむ事はありますが、基本的には日常に漂う匂いに鈍感な方です。鼻がよく詰まっているので。
しかし逆にたまに集中して嗅ぐ花の匂いや種の匂い、肥料の匂いや食べ物の匂いには強く印象づけられる事があります。
普段あまり使わない分嗅覚がピュアなのでしょうか。
いや、全て思い込みかもしれませんが。
ともかく、
ココナッツの香りがするこのツワブキの花をココナッツと表現する地元の人は一人もいませんがでしたが、この花、私の鼻には確かな「ココナッツ香」を感じさせてくれるのです。
日本では穫れないココナッツ。
ご存知の通り日本ではほとんどココヤシが育たず、その椰子の実に至っては収穫不可能です。日本は寒いですから。
ココナッツの耐寒温度は12℃ですので沖縄でギリギリです。
「日本の南国」をずっと売りにしてた宮崎県。
沖縄が返還されるまでは宮崎が「日本の南国」だったそうで、そこらにその残り香を感じる事ができます。
しかし今はそんなに元気いっぱいの観光地ではなさそうです。
そんな宮崎のそこら中で見かけ、さらに日南市の市花であるツワブキはその食用性も然りですがこの「ココナッツの香りを放つ花」こそ、その食用性を飛び越えた「南国宮崎県を盛り上げる観光資源」になり得るのではないでしょうか。
大げさでしょうか。
いや、これはイケると思いますよ!知事!
そんなココナッツの花。妄想を膨らませながら我が家にも来てもらいました。
まだしばらく咲いてくれそうです。
それでは良い日々を