脳外科手術中にバイオリンを弾く。元プロ、復活の動画

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9月11日付けのRT NewsよりViolinist plays Mozart during brain surgery to conquer 20-year hand tremor (VIDEO) という記事。

なんと脳外科手術中にバイオリンを弾いているのです。

 

これはイスラエルの首都、テルアビブにあるSourasky Medical Centerという、イスラエルで3つめに大きい総合病院で今週火曜日に行われた脳外科手術の映像です。

 

 

脳みそというスーパーデリケートゾーンをいじられながら、楽器を演奏するという手術です。

私はこれを見ていると首筋と奥歯が痒くなり、ついついあごを引いて眉間にしわが寄ってしまいます。
絵的に「いたそ〜〜っ」ってやつです。
外科医さんのやる事はつくづく驚きです。

 

手術を受けている女性、Naomi Elishuv(ナオミ)さんは元々、リトアニアのナショナルオーケストラLithuanian National Symphony Orchestra(国立管弦楽団とでも訳しましょうか)、に在籍していたプロのバイオリニストです。
彼女が自身の手に震えを覚え始めたのは約20年前の事で、手に震えが出て以来彼女はバイオリンの弾き手ではなく教え手として活動をする事を余儀なくされました。

しかし今回の手術によって20年間悩まされ続けた手の震えを克服し、晴れてまた彼女の人生そのものであるバイオリンを弾く事が出来るようになったということです。

 

 

この手術、どういうものかと言いますと、

まず脳に発生した障害があるわけなのですが、その障害のある部位にペースメーカーを埋め込みます。
そしてこのペースメーカー(電極)によって脳に与えられた刺激が手の震えを抑制するわけなのですが、ペースメーカーは最適な位置に設置する必要があるそうです。依って医師たちが最適な位置にペースメーカーを設置する為にこの「術中オーケストラ」が必要だったんですね。(ソロですけど)

 

 

なんだかまるで「アンテナ直すから見ててねー」「あー、今、今、そこそこー、オッケー」なんていうテレビのアンテナ調節のようです。

 

 

つまり患者の反応を見ながらのスーパーレスポンシブ手術なのですね。

手術に当たった脳神経外科の主事医Yitzhak Fried(フライド)さんも楽器を演奏しながらの患者を手術するのは初めてだそうです。
見ている私は奥歯が痒くなるような手術ですが、この主治医フライドさんの話によると、

脳のこの部位というのは痛みを感じないので、この行程の中で彼女が痛みを感じることはありません。

との事です。

 

 

回復した彼女は記事中で「人生を取り戻した」と喜んでおられます。20年越しに手の感覚が戻ったNaomiさんの感動はきっと格別でしょう。

わかります、わかります、私も楽器弾きですので。
奏でる喜びは最高です。

 

きっと彼女はしばらく、少女のようにバイオリンを抱いて寝るのではないでしょうか。

20年ぶりの再開ですから。

 

 

それでは良い日々を

 

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