家探しと車中生活の知恵

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つい最近、宮崎県に住む家を見つけました。

 

約4ヶ月前、嫁と二人ハイエースのロングに装備を積んで、長野県から宮崎を目指して出発し、車中生活をしながら家探しの旅に出ました。1週間程かけて、温泉に浸かりながら宮崎を目指し、初体験のガチ車中生活にもだんだんと慣れていったものでした。

私たちの探す家の条件は

  • 一軒家
  • 水を引ける水源がある
  • 日当りがいい
  • 畑付き
  • 安い(月5000円以下)
  • 山裾(裏が山)
  • 海がアクセス圏内
  • 標高が津波圏外
  • 近所が近くない、もしくは密じゃない

などなど、挙げるとなかなか理想の多いものでしたが、何も知らずなのでなんとかなるでしょ!家あるでしょ!と、バンピーポーを満喫しておりました。
ちなみになぜ宮崎かというと、理由を付ければいくらでも付くんですが、ピンと来た、もしくはジャケ買いみたいなもので、漠然とでした。

鳥取砂丘に寄ったり、三朝温泉に寄ったり、出雲大社に行ったり、一週間程かけまして宮崎に入りました。
着いてからはまず空いてそうでかつ、条件に合いそうな家をドライブしながらチェックしていきました。
嫁がgoogle mapでピンを刺しながら。

そう、この家探しは現地調達方式だったんです。

その車中生活の経験を少しシェアいたします。

朝起きると、散歩したりコーヒーを飲んだりして、そのうち朝ご飯を食べる。生活に食事は最重要項目です。車中生活に向いてそうなメニューはいろいろ思いつくと思いますが、特にオススメなごのは、ホットサンドです。これは直火で焼く鉄板式なのでカセットコンロでバッチリいけるんです。各地の直売所で旬の地野菜が手に入ります。それを挟んで焼いてあげれば、もう、文句無しです。しばらくは飽きません。少し飽きてもジャンルを変えて長く楽しめます。相棒のマヨネーズも市販品なら常温で結構保ちますし。

旅中は、道の駅公園などのトイレと水場があるところに車を停めて生活をしていました。しかし道の駅がない地域もあります。そういう時は公園を探す事になるでしょうが、もう一つおすすめは神の懐。広い駐車場とトイレを備えたお寺神社も泊まる所がない時のシェルターとして頭に入れておくといいです。神は万人に寛大なはずです。そしてもう一つは裏技max valueの駐車場です。ある意味これが最強かもしれません。電気にトイレに水場にスーパー。これでよしって感じですが雰囲気は0です。少しうるさいのが欠点ですが寝床が決まらない不安感から見ると天国です。
どこかで出会った人曰く、コンビニも交渉次第だそうです。

日本はどこに行っても水を確保できます。水タンクは余裕を持って30Lの容量を備えてましたが、日本の給水利便性から、二人で最低20LでOKでしょう。もちろん給水頻度と使用量によりますが、停泊地に水がない場合は余裕を持ちたいものです。
私たちの場合ほとんど水場の近くで水回りの事をやっていて、料理と飲み水程度でしたので、週1回くらいの水汲みでやっていけました。

準備を整えるとだいたい昼前には家探しに繰り出しました。山裾を中心に走り回って最初の2週間くらいはgoogle mapにピンをさして回ってました。
その間中お世話になったのが現代人の必需品インバーターです。言うまでもないですが、携帯等の充電等に使います。そしてカーナビ。これも言うまでもないかもしれませんが、私個人的には初のカーナビだったので。その利便性に感激し、今ではどっぷり依存して野生の勘はすっ飛びました。

そうした感じで一通り印をつけて回った後は、いよいよ目星を付けた家を理想に近い順から当たっていきました。

この旅の間、ちょうど干し物に興味のあった私と嫁は、直売所で野菜を買っては天気のいい日に干してました。走っている時はフロントガラスの下に並べました。冷蔵庫のない車中生活は食材の保存が利かないので、食材のコントロールはとても大事な事です。冷蔵庫のない生活において干しの恩恵というのはとても痛感する事ができます。
私たちの場合嫁の想定が当たり、クーラーボックスが大活躍しました。もちろん定期的にスーパーで氷を貰わないと冷えた状態をキープする事はできないんですが、その分だけでも大きな違いがあります。単に食料庫としてもいい役割を果たします。

そして、息抜きをしながらも、毎日のように家探しから家主探し、家主との交渉、市役所への問い合わせや不動産、地元の人からの情報収集と、動き回りましたが、なかなか家を足で見つけるのは簡単じゃないという事が分かってきました。

空き家はあるんです。たくさん。日本は1割以上は空き家です。
しかし貸せない理由がいろいろあるんです。家主さんまで辿り着けたとしても、家によって家庭の事情がありまして、土地の事情に地域の目の事情、なかなか甘くはないもので。何度も何度も期待しては破れ期待しては破れの日々で家が見つからない事にも焦りがでてまいりました。

そして探す町を変えて今住んでいる町へ移動してきたんですが、この町は、空き家バンク制度に熱心に取り組んでいて、最初に足を運んだ日にすぐ空き家リストを頂き、大変心強いものでした。

「空き家バンク制度」とは、市町村などの自治体が空き家の賃貸や売買を希望する家主と、借り手もしくは買い手に紹介する制度で、紹介後は当人同士で交渉、契約を交わしていくというものです。この制度自体は90年代からあったものの普及したのは最近の事のようです。
きっと過疎や田舎暮らしへの回帰が後押ししたんでしょう。今では半数以上の自治体がこの制度を取り入れているそうです。

しかし、
実際は取り入れててもまったく取り組んでいない自治体もたくさんあると思われます。市町村によってお金の入り方も地域構造も違うので、地域振興のやり方が違うんでしょうね。
町営住宅で盛り上げようとしてる自治体もあれば、助成金で盛り上げようとしている自治体、有機農業で盛り上げようとしている自治体。
本当様々で、空き家バンクをもうほとんど当てにしていませんでした。

が、今お世話になっている自治体が熱心に制度に取り組んでいてくれてたおかげで、私たちは理想を落としながらも今から約1ヶ月前には、いよいよ屋根の下に収まる事ができました。
走行距離にして7000kmの旅でした。

雨を凌げるのはとても幸せな事なんです。車中生活では外に出てのびのびするしかないので雨が降るとほんと窮屈な思いをします。もちろんは必需品です。
どうしても窮屈な時はファミレス図書館本屋などで雨をしのげます。橋の下も悪くないです。

さてさて、見つけた家は家賃月2000円の空き家歴三年、シロアリ、風呂不可、水源山水(引き直して使用)、裏山付き、雑木林付き、前が川、星空満天。
なかなか大自然のこの環境、まずは大掃除と色んな修理で大忙しなスタートですが、この家と周辺の資源に感動しております。

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また追って綴りたいと思います。

最後に紹介したい必需品を。
どうゆうスタイルの旅にも共通して使えるのがziploc等のビニールバッグコンテナ、これは万能です。お洒落っ気ゼロですが汎用性は100です。オシャレを捨てた人はジップロックを手にしてください。

そして洗濯バサミは何となく想像付くと思いますが、洗濯バサミ程にマグネットが使えます。いわゆる強力磁石です。私の場合は永久磁石の中で最も強いとされるネオジム磁石をいくつか持ってたんですが、それが意外に使えて感心しました。なぜなら車は鉄製品だからです。とにかくいろいろ使えます。
自然が与えた分かりやすいパワーストーンですね。
ただしネオジム磁石はとても熱に弱いので、温度が上がる所からは離して使用してください。熱は磁力を弱めます。

そして最後に、最も使ったのがヘッドライトでしょう。これは電気のない生活でいちいち役に立ちます。手に持つ電灯では機動力が脆弱になります。夜は電気が消えるトイレも少なくありません。そもそも付いてない所も。洗いものにしても何にしても、とにかく両手を使えるヘッドライトは神からの贈り物です。
少し大げさすぎですが、とても使えるんです。

 

日々の知恵、旅の知恵、いろいろな知恵に感謝しております。
これからも色んな知恵に目を輝かせてまいりましょう。

では良い日々を

 

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