電車の中で笑いが止まらない。ツボを押さえたベルギーの短編映画

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まずは見てください。

 

タイトルはMerci(メルシー)
またの名を”Bodhisattva in the Metro”(”地下鉄の仏”とでも訳しましょうか)

メルシーとは私たち日本人でもたまに耳にするフランス語ですね。ありがとうという意味です。

この短編映画は2003年にベルギーの首都ブリュッセルで制作されました。監督はChristine Rabetteという方。

動画の中に生まれる笑いの渦はたちまち動画を見ている人まで巻き込んでいきます。見ている人をホッコリさせる気持ちのよい素敵な短編動画作品です。私はというと一番初めに吹き出す黒人女性よりずっと前に吹き出しました。

人の笑いには誘われますよね。もっと言えば人は人のバイブス(波長や空気)に影響されますよね。悲しみや感動はもらい泣きとして人々へ伝達しますし、怒りが怒りを呼ぶと大きな暴動に発展してしまうこともあります。
この動画はそんな伝達現象を「笑い」で表現したともいえますね。

 

バラエティ番組の後ろではしょっちゅうこの伝達現象が用いられますね。笑い声が流され、ご親切にも視聴者に笑うポイントを教えてくれる。私はテレビを見なくなって7年ぐらい経ちますが、たしか当時、テレビはすでにこの伝達現象頼りで味の薄い番組ばかりだった記憶があります。

と、まあ、そんなテレビには批判ばっかの私なんですが、
この動画を見て、少し新しい考え方を持つことになりました。

この動画を見てて、昔「めちゃイケ」というテレビ番組でお笑い芸人の浜口さんが「笑う男」というコントをしていたのを思い出したんです。
当時、この内容無視のひたすら笑い倒して周りを巻き込むコントが大好きでした。
このコントといったら何でもアリなんです。何かの真面目なシーンにいきなり笑う男が登場してきて笑いまくる、周りを巻き込んでは笑い倒す、というもの。笑いに変える前の場面がシリアスであるほど後に生まれる笑いとのギャップが面白くてまた笑いを誘います。

しかし、このコントはこの動画Merciと同じ発想なんですよね。

 

そのうえで、今回何を新たに思ったかと言いますと、

バラエティ番組の後ろから聞こえる笑い声もある意味、この無条件降伏的な笑いの伝達現象なんですよね。
つまりバラエティ番組は教養番組じゃないんです。バラエティ番組の目的は笑う事なんですから中身がどうたらって言っている、ナンセンスなのは私の方でした。という気付きです。

それまでの私はついついバラエティ番組の質がどうだのこうだの言ってしまってたんですが、
つまり、笑い声を多用して視聴者を笑かしたいバラエティ番組で重要なのは必ずしも中身じゃない。ということ。

人々が笑えて幸せならそれでいいじゃない。
と、少し抽象的な目線ですが、少しは大人になれた気がします。

 

しかしテレビの存在感も世代とともに薄くなってきましたね。
能動的に情報を選べる時代にはたして、受動的な情報ボックス「テレビ」はこの先どう息づかいを変えていくのでしょうか。

それでは良い日々を。

 

 

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